在庫管理は、文字通り企業に存在する「在庫」を管理することです。
建築や生産といった活動と合わせ、在庫の質や量を調整することを指します。
在庫管理は、現場業務との照らし合わせの作業が難しい上、適切な管理を行わなければ「黒字倒産」といった大きな問題に発展する可能性があります。
そこで今回は、在庫管理を適切に行う為の分析方法と、おすすめの在庫管理システムをご紹介します。
目次
ABC分析
ABC分析とは、商品を売上高などの重要度によってABCに分類する方法で、重要分析といわれることもあります。
例えば、売上高割合の70%を占める商品をAグループに分類し、残りの20%をBグループ、10%をCグループに分類します。
在庫回転期間
在庫回転期間とは、商品を仕入れてから販売できるまでの月日を見る指標です。
在庫回転期間が短いほど、仕入れから販売までの期間(在庫)が短いという事になり、商品が回転している(よく売れている)ことを意味します。
在庫回転期間の算式
- 在庫回転月数 = 在庫数/(売上原価/12)
- 在庫回転日数 = 在庫数/(売上原価/365)
在庫回転率
在庫回転率とは、年間で在庫が何回入れ替わった(回転したか)を見る指標です。
回転率が多い方が在庫が動いているので、売上になっていると言えます。
在庫回転率の算式
在庫回転率 = 一年間の商品売上 / 平均商品在庫高(期首 + 期末在庫)/2
交差比率
在庫回転率に粗利を加えてのが交差比率です。
在庫回転率では、在庫の動き(回転)は分かるのですが、その在庫がどのくらい儲かっているのかが分かりません。
儲けを見る場合は交差比率を活用します。
交差比率の算式
- 交差比率 = 商品回転率 × 粗利率
- 商品回転率 = 売上高 × 平均在庫高
- 粗利率 = 粗利益 / 売上高
つまり、在庫が少なく粗利益が多ければ交差比率は高くなり、在庫が多く粗利益が少なければ交差比率は低くなります。
交差比率の目安としては、以下の通りであり、年間6回転、2カ月に1回転が目安です。
- 優:200%以上
- 良:150~200%
- 可:100~150%
- 不可:100%以下
活用方法:
交差比率 150 = 粗利率 25(%) × 商品回転率
商品回転率 = 150 ÷ 25 = 6
データ分析に関する記事はこちら
2つの発注方式
この章では、在庫を発注する際の2つの方式をご紹介します。
定期発注方式
定期発注方式とは、一定の期間を決めて期間ごとに都度、在庫量や需要量に応じて発注をする方法です。
発注する際に都度、在庫量を確認してから発注を行うので、出庫量が変動しやすい商品などに適しています。
また、定期的に在庫をチェックして必要分だけ発注するので、在庫が増えすぎたという事が少なく、資金繰りの節約につながります。
ただし、消費量の見積や予測を間違えると在庫が多くなったり、逆に足りないといった事態になりますので、重要になります。
定量発注方式
定量発注方式とは在庫量が事前に決めた数量(発注点)を下回った際に一定量の商品を発注する方式です。
事務用品や一般市販品のように需要が安定している商品や、単価が安く消費量が多い商品などに適した方式です。
発注点の管理とその際の発注量が重要になり、発注点を下回っていないか定期的な確認が必要になります。
在庫管理システム比較4選
在庫管理の分析方法と、発注方式をご案内しました。
この章では、在庫管理に最適なシステムをご紹介します。
Aladdin Office
特徴 |
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初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
Orange Operation
特徴 |
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初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
Web型 在庫管理システム みえぞう
特徴 |
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料金プラン | 要問合せ |
体験版 | 要問合せ |
ZAICO スマート在庫管理
特徴 |
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料金プラン | 0円 |
体験版 | 980円/月 |
※無料プランあり
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まとめ
今回は在庫管理で用いるべき分析手法や発注方式をご紹介しました。
正確かつ効率的な発注業務を行う為、今回ご紹介した「ABC分析」「在庫回転期間(率)」「交差比率」などを活用しましょう。
また、現代は人材不足が加速しています。建築業界であればそれはより顕著です。
システムを積極的に活用し、こうした問題を払拭しましょう。
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