収支管理とは?そのメリットや進め方について解説

収支管理とは?そのメリットや進め方について解説

あなたの会社では収支管理をしっかり行えていますか。
収支管理は経営の基本とも言えるものですが、起業したての会社や小規模な会社などでは本業が忙しく、後回しになっているケースも少なくありません。

一方、規模が大きくなると部署が細分化されたり、さまざまなプロジェクトが同時進行するため、収支が複雑化し管理しにくくなります。
黒字経営を維持していくためにも、収支管理は重要です。

今回は、経営マネジメントに欠かせない収支管理とはどのようなことなのか、収支管理を行うメリットや進め方について解説します。

収支管理とは

収支管理とは、収入と支出を管理することです。

企業経営では、人、物、金の3本柱を揃えてマネジメントしていくことが、成功のカギとなります。
収支管理は、3本柱のうちの金の出入りを管理することです。

人を使う場合や物を仕入れるにはお金が出ていきますし、物を売れば収入が入ってきます。
その意味で、収支管理は経営の3本柱すべてに関わるものです。

経営において金の流れは特に重要で、金が不足すれば支出もできなくなり、経営がストップするリスクもあります。
動きを止めないためには、収入が必要です。

支出より収入が上回れば黒字経営として企業成長が目指せる一方、収入より支出が上回り続けると赤字経営となり、経営が立ちいかなくなります。
そうならないよう、収支管理をしっかり行っていくことが求められます。

3つの管理項目

収支管理において重要になるのが、3つの管理項目です。
それは売上、予算、原価です。

どのような管理が必要か、以下で見ていきましょう。

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売上管理

売上管理は売上の管理を行うものです。
何をいつ売り上げたのか、時期や工事名、金額などを記録していきます。

キャンペーンを行った、住宅や設備投資関連の税制改正があったなど、売上が出た要因となった出来事なども備忘録に記録しておくと、後々振り返りやすいです。
ただ売上を記録するのではなく、前年の売上と比較して今期や来期の予測を立てることにも用いられます。

売上予測とは?予測方法や売上目標との違い、精度を上げるポイントを解説

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予算管理

予算管理は、売上管理による売上予測にもとづき、その売上を達成するために必要となる予算を設定したうえで管理することです。

売上目標を前期より高く設定した場合、それに必要な予算もアップすれば良いわけではありません。
たとえば、売上目標は高く予算は現在と同じ、または抑えるなど、コスト削減に向けた管理を戦略的に行うケースも少なくありません。

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原価管理

原価管理は、他社から商品や部品などを仕入れる価格や、仕入れた商品を自社で加工し製造する価格を管理することです。

売上管理で設定した目標売上を、予算管理で決めた予算内で達成するために求められるのが、原価の調整です。
原価管理では、仕入れ原価などをはじめ、原材料の運搬費や製造に必要な人件費など、仕入れから販売までにかかるコストをすべて記載して管理します。

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収支管理のメリット

売上の目標設定や予算内に収める、原価をコントロールするなどと言われると、収支管理を行うのは面倒、時間がないと思われるかもしれません。

ですが、収支管理をすることで以下のようなメリットが生まれます。

業績向上につながりやすい

一番のメリットは、業績向上につながりやすいことです。

単純に収支を記録して、単年度で赤字、黒字をチェックするだけでは充分ではありません。
前年度と比べ、売上目標や予算を設定し、原価のコントロールをすることで、赤字経営を抑え、黒字経営につながりやすくなります。

収支管理の進め方・ポイント

では、業績向上につなげるための収支管理の進め方とポイントについて見ていきましょう。

収支管理の進め方

収支管理は、日々の売上や支出の記帳を行い、決算や税務申告をするだけにとどまりません。
決算を行って結果だけを見るのではなく、あらかじめ売上目標や予算を設定して、売上目標を達成するための努力や予算内で収まるような原価管理をしなくてはなりません。

そのため、経営陣で売上目標や予算を設定するとともに、各部署やプロジェクトに振り分けを行うことが必要です。
台帳や管理システムなどを用意するだけでなく、責任者やリーダーを決めたうえで、期間を区切りながらコントロールしていくことが求められます。

そのうえで、全体の管理状況を経営陣が常に把握し、分析して軌道修正できるような体制の構築も必要です。

収支管理のポイント

では、収支管理による業績向上や黒字経営を継続していくにはどうすれば良いのでしょうか。
収支管理のポイントを見ていきましょう。

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担当者を明確にする

小さい企業なら、経営者が単独で収支管理を行うようなケースも見られます。
ただし、事業規模が大きくなるほど、担当者を明確にして管理していくことがポイントです。

各部署の担当者をはじめ、プロジェクトごとに担当者を配置して、割り当てられた予算での目標達成を目指します。
一つひとつのプロジェクトで売上や予算を達成することで、それが積み上がって業績向上につながっていきます。

CHECK!

正しい情報を把握する

ざっくりといくらくらいかかった、過去にいくらだったから今期もこのくらい、ではいけません。
正しい価格や情報を把握しましょう。

特に建築資材などは、同じ製品や原材料でも、仕入れ時期によって価格が変わることがあります。
また、燃料代などは石油価格の上昇などの影響を受けやすく、大きな差が出ることがあります。

正しい情報を正しい時期に反映させることが欠かせません。

CHECK!

収支管理ツールを活用する

収支管理を行ううえでは、常に状況が一目でわかるようリアルタイムでの管理がポイントです。
決算のように日々の記帳を一定スパンでまとめて計算し、結果を振り返るのでは遅いです。

そのため、収支管理ツールを活用し、常に現在の状況が把握できるにしましょう。
目標が達成できなそうなら施策を考え、予算オーバーしている場合にはいかにコストカットするかを考えながら収支管理を行いましょう。

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収支管理ツールはクラウド型がおすすめ

収支管理ツールにも、

  • 表計算ソフトのような今の時代にはアナログなもの
  • 財務会計ソフトのようなソフトウェアをパソコンにインストールして使うもの
  • 会社専用に開発してもらうシステム

など、さまざまなものがあります。

今の時代のおすすめは、クラウド型です。

クラウド型のメリット

クラウド型のメリットは、インストール不要で、契約さえ結べばすぐにでも使い始められることです。
一から開発する必要もなく、すぐに導入ができ、比較的低コストで導入・利用できます。

インターネットがつながれば、いつでもどこでも利用できるため、リモートワーク、出張先や現場、事務所など、どこでも管理ができます。

建設業でもテレワークは可能!現状やメリット、活用できる助成金をご紹介

クラウド型のデメリット

クラウド型のデメリットとしては、データ流出のリスクがあることや、通信障害やサーバダウンなどが起こると使えないことが挙げられます。
インターネットがないと使えないゆえのリスクです。

クラウド型のデメリットを軽減するには、

  • セキュリティ対策が整っているクラウド型システムを利用すること
  • 自社のセキュリティ教育を徹底すること
  • 障害時に備えてデータのバックアップを欠かさないこと

が大切です。

収支管理ツールを選ぶ際のポイント

収支管理ツールを選ぶ際、業界や業種に即した項目があるものが便利です。
建築業界なら、建築業に特化したツールであればより便利に使えます。

また、ITリテラシーが少なくてもすぐに使いこなせる操作性の高さがあるかも確認しましょう。
収支管理を担当する年代や役職が高い人ほどITに疎い可能性があるため、簡単に使いこなせるものを選ぶことがポイントです。

また、権限の設定などがしやすく、データ流出の防止などセキュリティがしっかりしているかどうかも選定基準として欠かせません。

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まとめ

収支管理とは、資金繰りをスムーズにして経営マネジメントを行うために、収入と支出を管理することです。
3つの管理項目として売上管理、予算管理、原価管理があります。

収支管理を行うメリットとして、業績向上につながりやすいことが挙げられます。
担当者を明確にする、正しい情報を把握する、収支管理ツールを活用することで、効果的な収支管理を行えます。

収支管理ツールはさまざまありますが、クラウド型が良いでしょう。
業界や業種に特化しており、ITリテラシーが少なくてもすぐに使いこなせる操作性があるものを選ぶのがポイントです。
また、データ流出などを防止するため、セキュリティがしっかりしている製品を選ぶようにしましょう。

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AIPPEAR NET 編集部

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