日本をはじめ世界にはさまざまな企業がありますが、すべて安心して取引できる企業とは限りません。
企業によっては業績が著しく傾いていて、貸し倒れしてしまう可能性もあります。
まず安心して取引するためには、与信管理を行うことが必要です。
この記事では建築業でも使える与信管理システムの紹介やメリット、選び方について解説していきます。
目次
与信管理システムとは
客観的に見て相手の企業は安心して取引ができるかスムーズに知ることができるシステムを与信管理システムと言います。
与信管理システムを使えば、取引先が安心な会社か限度額、売上債権の残高などスムーズに調べられます。
業務の中でも時間を使ってしまいがちな与信管理もスピーディーに行えるため、結果業務全体も効率化を図れるでしょう。
与信管理とは
与信管理とは、取引先が信用できるか判断し管理することです。
もし取引先の経営が著しく悪化していて倒産しそうな状態であるなど、何かしら不安がある場合は売掛金が返ってこない可能性があります。
すると、自社に入るはずだった利益が入らないという事が起こってしまい、こちらの経営も苦しくなってしまいます。
本来入ってくるはずのお金が入ってこないのは、会社にとって痛手です。
今後も自社を安定的に経営するためには、与信管理は必須です。
さらに、与信管理ができていないと、今度は自社の信頼も失ってしまいます。
取引先からの入金が重なると、金融機関からの信用も落ちてしまいます。
金融機関側でも貸付を行ったところでもしかしたら返済できないのではないかと感じられてしまうと、必要な時に資金が借りられません。
与信管理システムの利便性
自社としての損失を被りたくないと思い、自分たちで取引先の状況を調べるのは大変です。
独自に行うことも可能ですが、時間や人も必要になります。
与信管理システムを使えば、一から取引先の状況を調べなくてもスムーズにどのような状況かわかります。
取引先がどんな状態にあるのか、情報を簡単に集めることが可能です。
反社会的勢力と関わっているかも確認できて安心です。
さまざまな取引が終わった後も管理ができて任せられます。
具体的な債権の期日を正確に管理してくれますし、万が一お金が入ってない場合もすぐにわかります。
一見安心そうな取引先でもいつどうなるかはわかりません。
その時だけでなく、定期的な与信審査も可能です。
常に最新の状況を確認しながら、安心して取引できる限度額を見てやり取りができます。
与信管理システムを導入すれば、与信管理規程も作れます。
自社で手作業しながら行うのと違い効率的です。
おすすめ与信管理システム3選
ここからは、建築業の方におすすめな与信管理システムを3選紹介してきます。
まだ導入していない企業の方は、効率的に与信管理を行うために取り入れましょう。
アラームボックス
特徴
- 与信の段階で風評や反社会勢力かのチェック、支払状況などまとめて信用情報をチェックできる
- データの量も500万社を網羅、与信判断のアドバイス付き
- 取引先に万が一のことがあっても、状況や変化を自動的に知らせてくれる
提供形態 | クラウド |
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価格 | お問合せ |
体験版 | 30日間無料トライアルあり |
e2movE
特徴
- 建設・工事・建材販売業界400社以上の導入実績で蓄積された経験があり安心
- 「販売管理」「工事原価管理」「建設会計」を軸に、「支払管理」「手形管理」「出面管理」などの各サブシステムをパッケージ化している
- 費用面も安く設定、スピーディに業務に合う最適なシステム運用を叶えてくれる
提供形態 | パッケージ |
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価格 | お問合せ |
体験版 | オンラインデモあり |
CONOCER
特徴
- 世界のどの国も、安心なコストでレポートが取得できるようにリーズナブルな価格設定
- 海外企業信用調査レポートを早く知りたい方も安心で、通常納品が2~3週間のところ最短7営業日で納品可能
- 社内のレポート共有時も、オンラインでの納品(PDF)のため簡単
提供形態 | クラウド |
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価格 | 海外企業/社→13,500円~ |
体験版 | お問い合わせ |
システム導入のメリット
与信管理システムを導入すれば、さまざまなメリットがあります。
自社として安心な経営をしたいのであれば、すぐにでも取り入れましょう。
こちらではシステムを導入することで得られるメリットについて、詳しく紹介していきます。
精度の高い与信管理
自社で従業員が与信を管理しようと思うと、思った以上に大変なことが多いです。
どこまで調べたら良いのか手探りの状態で始めてしまうと、抜けが生じて自社に不利益が生じてしまう可能性もあります。
与信管理システムを取り入れれば、与信に特化しているため精度も高くなっています。
信用調査だけでなく、与信の限度額についても細かい業務の自動化が可能です。
今取引している企業がいくつかあれば、実績も残せます。
企業によって安心して今後も取引できるところ、不安要素が残るところなどが出てくるかもしれません。
実績にもとづいて、今後の与信枠の設定もできます。
取引をして危なそうな企業だと判断するだけでなく、収益機会とのバランスを見ながら判断できるため精度が高いです。
はじめは与信枠に問題ない取引先も、ずっと同じではありません。
瞬時に総合的な判断ができるため、与信管理システムを使う方が効率的です。
実際与信管理システムを使い、利益が向上した企業は増えています。
与信管理の効率化
企業として、売上を出し存続することは重要です。
効率化させていかないと、さまざまな面にも余計な費用がかかり結果売上が落ちてしまいます。
与信管理システムを利用すれば、担当者の数も減らせるため人件費削減に繋がります。
さらに、与信管理を単純に行うだけでなく、社員のリスク管理にも繋がります。
万が一与信に問題が出た場合なども素早くお知らせしてくれるため、すぐに自社でも気が付き対応できます。
売掛金がまったく回収できない事態になる前に、手を打てるようになるでしょう。
リスクを最小限に抑えながら、安心して取引できるようになります。
与信管理は、一見最初は覚えるのが大変でも、慣れれば簡単に感じるかもしれません。
実際には覚えなければ知識が幅広く、会計や財務の他登記や法律などもすべて把握が必要です。
マルチに高いスキルを求められるため、簡単なものではありません。
与信管理システムを利用すれば、これらの知識をすべて頭の中に入れなくても効率的に判断してくれます。
ほかにもしなければならない業務と平行しながら、基礎知識もスムーズに覚えられます。
業務効率化に関する記事はこちら
選び方のポイント
与信管理システムにはさまざまな種類のものがあります。
どのタイプの与信管理システムが自社に合うのかわからないと方も多いでしょう。
それぞれ搭載されている機能は、与信管理システムの会社ごとに異なる部分があります。
自社にとって必要な機能か、さほど必要ではないかなども見ながら決めていくことが重要です。
与信管理システムを使う時に、検索機能が使いにくいと大変です。
各社工夫していますが、自社として検索する時にスムーズなものを選ぶと使い勝手が良いでしょう。
与信を行う際も、取引先のどの部分を見て判断しているのか、基準がしっかりとしているものを選ぶと良いです。
さらに、具体的な与信限度額を算出できれば、目安がわかり便利でしょう。
中には万が一売掛金が回収できなかった際に、保証サービスが付いているものもあります。
売掛金が自社に入らないとなると、トータル的な売上にも大きな影響を与えます。
取引している最中は問題なくても、進めていくうちに雲行きが怪しくなり売掛金が回収できない事態に遭うかもしれません。
保証サービスが付いている場合、万が一のトラブルが生じた時に全額保証してくるため安心です。
請求管理システムに関する記事はこちら
建築業向け業務管理システム『アイピア』
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。 さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
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まとめ
与信取引を行う際は、取引先の状況をしっかりと把握し管理しなければなりません。
管理を怠ってしまうと、売掛金が回収できず自社としても金融機関から信用を失います。
与信管理をしっかりと行っていれば、売掛金が回収できない事態になりそうな時にもいち早く気が付けます。
自分たちの手作業で与信を管理するのは非常に大変なため、効率的に行うためには与信管理システムを上手に活用しましょう。